不二出版

書籍紹介

日本流人島史

わが国では、死罪に次ぐ重罪であった「流刑」。

その起源は王朝時代に遡る。

権力による政争や宗教観の相違に立脚するものもあれば、時代により身分に左右される不本意な縁坐・連坐の例も多く、牢獄・徒刑とはまた異質の不条理な刑罰であった。

代表的な流刑地、伊豆、佐渡、本州中部・駿河・相模・房総、四国・瀬戸内、九州・西国、出羽・陸奥・蝦夷、沖縄・先島を七章に分け、参考記録で小笠原諸島にふれる。

「島流し」の諸形態・時代的特性を網羅するとともに、信州高遠・越中五箇山・筑波山麓など、内陸部の「島流し」具体例もあげる。

日本獄政史の研究における第一人者が、島国日本の別世界―流刑を歴史的に回顧し、法制史的観点から考察する。

著者―重松一義

推薦―

松尾浩也(東京大学名誉教授・学士院会員・法務省特別顧問)

杉山晴康(早稲田大学名誉教授・早稲田大学元法学部長)

牧 英正(大阪市立大学名誉教授・元奈良産業大学法学部教授)

高窪貞人(青山学院大学名誉教授・元関東学院大学法学部部長)

吉田正志(東北大学法学部名誉教授)

霞 信彦(慶應義塾大学法学部教授)

伊能秀明(明治大学中央図書館事務長・前明治大学刑事博物館担当)

体裁―A5判・上製・208頁

定価―4,180円(本体3,800円+税10%)

ISBN978-4-8350-7078-0

2011年11月刊行

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