不二出版

書籍紹介

救世 全2巻・別冊1

『救世』は、日本力行会を設立した島貫兵太夫が、1895(明治28)年に創刊した伝道誌である。キリスト教の伝道活動、事業についての論説、報告を主に伝え、第一次(明治28年3月~同29年6月)、第二次(明治32年10月~同44年4月)が刊行された。

日本力行会の名称は中国の古語「苦学力行」に由来し、苦学生の救済を端緒としており、苦学生の情報も豊富に掲載されている。また、日本力行会は救済の地を米国に拓き、苦学生の渡米を勧めながら『渡米新報』を刊行、その後明治42年5月に『救世』は『渡米新報』を吸収、そのため海外事情や海外在住会員の情報が豊富に掲載されるようになる。

現在、財団法人日本力行会所蔵の52号分のみが確認されている稀覯書である。明治期キリスト教史、教育史、移民史を補完する重要資料として復刻する。

◎解説 和田敦彦(早稲田大学教育・総合科学学術院教授)

◎推薦 坂口満宏(京都女子大学文学部教授)

      竹内 洋(関西大学東京センター長)

      出村 彰(東北学院大学名誉教授)

◎原本提供 財団法人 日本力行会

◎収録内容 〔第一次〕1895(明治28)年3月~1896(明治29)年6月

         〔第二次〕1899(明治33)年10月~1911(明治44)年4月

●体裁  A5判・B4判/上製本/総762頁

●別冊  解説・総目次・索引<分売価格1,000円+税> ISBN978-4-8350-6999-9

●定価  52,800円(本体48,000円+税10%) ISBN978-4-8350-6995-1

●刊行  2012年7月

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