不二出版

お知らせ

2022/05/06
『復刻版「愛生」戦前編』第4回配本(完結)のお知らせ

全巻完結、第4回配本、5月13日刊行!

 

1930年11月、日本ではじめてのハンセン病の国立療養所として開設された、長島愛生園。その翌年から、刊行された機関誌『愛生』には、入所者はもとより医官、職員、来訪者や外部読者といった、さまざまな人々の想いが交錯していた……。本復刻は草創期から戦中に至るまで、入所者の想いをかたちにし、「開かれた窓」として生き生きとした誌面を提供し続けた『愛生』のすべてを網羅、復刻するはじめての試みである。

明石海人、志樹逸馬、神谷美恵子をはじめ、多くの人びとがその生活や想いを詩、短歌、俳句、随筆、小説などで表出した本復刻に触れたとき、私たちは公衆衛生と隔離という今日的な問題に、いやがおうにも直面せざるを得ないであろう。偏見、差別がなぜ生まれるのか、それを背負わされた人びとがなにを想い、どこに希望を見出すのか……。待望の完結編には、泥沼化したアジア・太平洋戦争時に廃刊を余儀なくされた1944年7月号まで、そして『愛生』の青少年版として企画された『青年愛生』(ガリ版刷)全4号を附す。全4回配本をぜひ、お取り揃え下さい。

 

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