陸地測量部沿革誌(稿本) 全1巻
新興帝国日本の国内統治、対外戦争、植民地支配に必須であった地図作製――その全貌を明らかにする基礎資料をはじめて翻刻!
近代日本の測量、地図作製を担った陸軍参謀本部陸地測量部の沿革を活写、1922(大正11)年に刊行された『陸地測量部沿革誌』。
本書はその原稿である『陸地測量部沿革誌(稿本)』を、刊本との厳密な比較・検討を加えて翻刻。
公刊時には伏せられていた日清・日露戦争期の「外邦図」作製の状況、部内の人事、会計処理の顛末などが書き残された本書は、戦後の国土地理院につながる近代日本における地図製作・測量の歴史のみならず、対外戦争、国土開発、陸軍組織の裏面を伝える。
外地における秘密測量の実態を関係者が赤裸々に語る「外邦測量の沿革に關する座談會」を附して、ついに刊行!
◎推薦=田中宏巳(防衛大学校名誉教授)
鈴木純子(元国会図書館地図室室長)
◎解説=小林 茂(大阪大学名誉教授)
「『陸地測量部沿革誌(稿本)』の来歴と構成」
「「外邦測量の沿革に關する座談會」の記録・解説」
◎収録資料=「陸地測量部沿革誌(稿本)」1916(大正5)年
「外邦測量の沿革に關する座談會」1936(昭和11)年
◎体裁=A5判・上製・約400頁
◎定価=35,200円(本体32,000円+税10%)
ISBN 978-4-8350-8663-7 C3031
◎刊行=2024年10月
★関連資料:『陸地測量部沿革誌』全1巻・付録CD1枚 発売中!