不二出版

お知らせ

2021/03/08
『戦争孤児関係資料集成 第Ⅰ期 愛児の家史料』全2回配本 刊行のお知らせ

☆第2回配本、3月下旬ついに刊行!☆

 

空襲、引揚げ、家族の病没によって戦後の苛烈な環境に投げ出され、必死で生きてきた子どもたち。戦後75年を経たいま、東京都中野区の児童養護施設、「愛児の家」に大切に保管されてきた貴重な児童記録、感想文、書簡類を、一挙に復刻する好評シリーズ、ついに全5巻刊行です。

 

第2回配本には、当時の里子斡旋の実情を伝える「里子関係書綴 中児関係書類」、社会福祉法人化する際の施設関係書類、そして愛児の家を卒業した子どもたちが残した「卒業者感想文綴」を収録。そこでは児童らの感謝の想いとともに、彼らが愛児の家に至るまでの生活、友人関係、進路についてなど生々しく語られている。また、卒業者、その家族、支援者からの手紙や葉書を収める「書簡綴」群も抜粋で収めた。さらに、編者代表である浅井春夫による附論「『愛児の家史料』と児童養護の現在」は、「愛児の家史料」を通して、戦後から今日にいたる児童養護政策を鋭く問う力作です。

 

児童養護、里親政策、児童心理、社会福祉、戦後史など、多方面からの分析が待たれる貴重資料、ついに全5巻完結です!