アヘンとユートピア イギリス艦来琉(1816年)をめぐる考察と史料紹介
中国に対する強硬なアヘン貿易と琉球への牧歌的な共感――十九世紀大英帝国の矛盾する側面を鮮やかに切り取って、東アジアの近代総体のなかにホール、クリフォードらの来琉の意味をさぐる。示唆に富む力作である。
――春名 徹(はるな・あきら) ノンフィクション作家・翻訳家
バジル・ホールの『朝鮮・琉球航海記』(春名徹訳)から33年……自由貿易という世界革命の大波を琉球はどう乗り切ろうとしたのか。
H. J. クリフォード、マレー・マクスウェル艦長の訪琉記から世界史の中の琉球を俯瞰する。各訪琉記の原文翻刻を掲載。
解説・注釈者 浜川 仁 (沖縄キリスト教短期大学教授)
翻刻・編集協力 A. P. ジェンキンズ (沖縄県立芸術大学名誉教授)
推薦 春名 徹 (ノンフィクション作家・翻訳家)
◇体裁=A5判・上製・総332頁+口絵12頁
◇定価7,480円(本体6,800円+税10%) ISBN 978-4-8350-8276-9 C3020
◇刊行=2019年4月