七三一部隊1931-1940 ――「細菌戦」への道程――
七三一部隊による「満洲」での「細菌戦」準備、多様な資料の博捜から浮かび上がるその過程。
日本軍による「満洲」での731部隊配置および防疫研究室設置過程、さらに細菌兵器の研究・製造過程、細菌戦準備過程を一次資料ほか証言、日記、文学作品など多様な資料から緻密に辿る。また、著者が現地で撮影した写真や当時の新聞記事、地図など図版も多数掲載。
◆2022年12月刊行
著=川村一之
推薦=常石敬一(神奈川大学名誉教授)・松村高夫(慶應義塾大学名誉教授)
A5判・上製・総248頁
ISBN 978-4-8350-8584-5 C0021
定価 3,960円(本体価格3,600円+税10%)
〈目次〉
はじめに
第1章 ペスト「防疫」1940
第2章 「七三一部隊」前史
第3章 満洲「コレラ」調査班と関東軍臨時防疫班
第4章 石井四郎「欧州視察」
第5章 濾水機開発の不条理
第6章 背蔭河「マルタ」脱走事件
第7章 「満洲防疫機関設立」
第8章 ノモンハン「細菌謀略戦」
第9章 七三一部隊「航空班」
第10章 謀略の真偽
補説 陸軍科学研究所が「満洲」で人体実験――浮かび上がった安達部隊の存在
あとがき
付録資料 髙橋正彦「昭和15年農安及新京ニ発生セル「ペスト」流行ニ就テ」(1943年)