十五年戦争極秘資料集 13 華中宣撫工作資料
1937年11月~12月の間、日本軍による上海から南京に至る華中において展開された「南京攻略戦」で、大量の中国人が虐殺された。
その直後、支那駐屯軍と満鉄上海事務所によって、「中支宣撫工作」が行なわれる。
本資料は、その準備過程における会議録、および宣撫工作の第一次〔’37年12月~’38年中頃〕、第二次〔’38年~’40年〕の報告書である。
上海―南京間の各地に、虐殺されたと思われる大量の死体が存在するという報告、また、住民に対する日本軍の「民心安定と親日的世論作り」の具体的な「工作」が読み取れる。
井上久士 編・解説
B5判・上製・函入・250頁 定価4,950円(本体4,500円+税10%)
ISBN978-4-8350-1013-7
’89年11月刊