本書は沖縄国頭国士隊の保管していた、33編からなる軍事極秘文書「秘密戦ニ関スル書類」の復刻版である。
国士隊とは翼賛壮年団を中核に編成された極秘の民間特務機関で、沖縄での防諜報告活動を行なった。
本書は沖縄でのスパイ監視の具体的な実行計画が記されており、軍部の防諜対策を如実に示す資料である。
沖縄戦をより凄惨たらしめた、日本軍による沖縄県民に対するスパイ容疑、ひいては住民虐殺の背後にあった構造を解明する重要な鍵となろう。
大城将保 編・解説
B5判・上製・函入・204頁/¥3500+税
ISBN978-4-8350-1003-8
’87年10月刊
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タグ: 大城将保, 戦中期, 昭和期, 沖縄, 諜報