国家社会主義 〔大正5年刊〕 〔復刻版〕
『新社会』の中心人物の一人高畠素之は、堺利彦・荒畑寒村らと袂を分かち
売文社の名を引き継ぎ『国家社会主義』(全四号)を刊行した。
日本マルクス主義学の第一人者を自他共に認じ、
のちに『資本論』を日本で最初に完訳する高畠をはじめとし、
遠藤友四郎、尾崎士郎ら国家社会主義者は、
マルクス経済学説に立脚して日本国体の上に社会主義を実現することを主張した。
のちに猛威をふるう昭和ファシズムの先駆けともいうべき本誌は、
近代史・思想史研究に必須の資料である。全四号を合本し復刻。
■推薦:伊藤 隆・都築久義(愛知淑徳大学教授)
高畠素之 主宰〔大正5年刊〕
解題(田中真人)・総目次・索引付き
A5判・上製・函入・総272頁
定価5,280円(本体4,800円+税10%)
ISBN978-4-8350-3329-7
’84年2月刊〔復刻版〕