『戦争孤児関係資料集成第Ⅱ期 関西編 東光学園史料ほか』全3回配本・全8巻(解説付)
——戦禍が、子どもたちに残すもの——。
【2022年12月刊行!】
関西における戦争孤児の実情を伝える稀有な史料「東光学園史料」を中心に、大阪で児童救済につとめた大阪水上隣保館、京都の八瀬学園など、終戦直後の史料を一挙に集成、復刻!
『戦争孤児関係資料集成第Ⅰ期 愛児の家史料』と併せて、戦後社会が消し去ってきた戦争孤児の実態がいま、問い直される——。
不二出版ではすでに、『戦争孤児関係資料集成第Ⅰ期 愛児の家史料』全5巻(浅井春夫・艮香織・酒本知美編著)を刊行、東京における戦争孤児の実情を伝える「愛児の家」資料を刊行してきた。だが、大陸から多くの引揚げ者を擁した関西地域、とりわけ大阪の実情を伝える一次史料が圧倒的に不足していた。このたび、大阪府堺市の東光学園に現存する、終戦直後の貴重な史料が、大量に確認された。本集成はこれらの児童記録、行政文書、教育研究録、学園紙、また当時の貴重な写真類を多く収録することができた。また、同じく大阪で児童養護に尽力した、大阪水上隣保館の50年史、京都市の八瀬学園史料、また梅田厚生館による1955年刊行の『収容保護事業十年の歩み』も併せて復刻する。昭和20年代、30年代の言葉で記録された、戦争孤児たちの「肉声」をいま、私たちは聴きとらなければならない。
編集・解説 :
本庄豊 (戦争孤児たちの戦後史研究会代表)
玉村公二彦 (京都女子大学発達教育学部教授)
平井美津子 (大阪大学・立命館大学非常勤講師)
推 薦:
「戦争犠牲者に光をあてる貴重な史料」 山田朗 (明治大学教授)
「深くむすびついた障害児教育と戦争孤児」 小野川文子 (北海道教育大学教授)
協 力:
社会福祉法人 東光学園
社会福祉法人 大阪水上隣保館
収録資料: 「昭和二十七年 児童保護名帳」(1952年)/「児童記録(ケース)綴(1953年)/「家庭日誌 昭和二十四年四月」(1949年)/「昭和二十三年十月 ラ・ラ関係通牒」(1948年)/「孤児浮浪児教育研究録 堺市立東百舌鳥小学校分校」(1948年)/「東光新聞」(1950-54年)/「精神薄弱児施設 京都府立八瀬学園 要覧」/『美しき幻を見ながら 50年の歩み』(大阪水上隣保館、1981年) ほか
揃定価:211,200円 (揃本体192,000円+税10%)
体 裁 :全8巻/総約2600頁(1面付・2面付)/B5判/上製/布クロス装
収録内容・配本予定
◎第1回配本・第1~2巻(全2巻)
定価52,800円(揃本体48,000円+税10%)ISBN978-4-8350₋8586-9
2022年12月刊行予定
◎第2回配本 ・第3~5巻(全3巻)
定価79,200円(揃本体72,000円+税10%) ISBN978-4-8350₋8589-0
2023年5月刊行予定
◎第3回配本 ・第6~8巻(全3巻)
定価79,200円(揃本体72,000円+税10%) ISBN978-4-8350₋8593-7
2023年9月刊行予定