戦時期 早稲田大学学生読書調査報告書 全1巻
戦時下の学生の読書傾向について、具体的な調査手順や調査紙、結果データが含まれた一次資料を復刻!
本書は愛知大学教授・綜合郷土研究所所長であった川越淳二(1918~92)が早稲田大学在学中の昭和17(1942)年に行った早稲田大学生の読書傾向調査の詳細な報告書である。
第二次大戦下、文部省や図書館の事業において読書教育、読書指導という積極的な読書への統制が強まっていく。読ませるべき推薦図書の選択や、それらを読む読書会の全国的な組織化が進む。こうした動きと並行して、児童や青少年の読書の実態をとらえる読書傾向調査が盛んに行われていく。
今回弊社では具体的な調査手順や調査紙、結果データが含まれた一次資料を、翻刻を沿えて復刻。戦時下の学生の読書事情に加えて、この時期の調査の実態を明かすうえでの貴重な資料として、教育史・文化史・思想史・戦時統制諸研究に供するものである。
B5判・上製・総354頁
解説:和田敦彦(早稲田大学教育学部教授)
推薦:新藤雄介(福島大学行政政策学類准教授)
原本提供:早稲田大学図書館
刊行:2021年12月
定価:22,000円(本体価格20,000円+税10%) ISBN978-4-8350-8538-8