日本廃娼運動史 〔昭和6年刊〕 〔復刻版〕
吉原遊廓大火(明治44年)の後、公娼廃止を目指して設立された廓清会は、婦人矯風会とともに明治―大正―昭和期の公娼廃止運動の重要な支柱であった。
この廓清会の中心的人物である伊藤秀吉が著した本書は、その視点に多少の時代的制約があることは免れないにせよ、男女の民主主義者・キリスト者の良心が貫かれている。
両書によって多くの人が、買売春の歴史と同時に廃娼を目指した人々の苦闘の歴史を知り、その根源を考える上で恰好の書。
■推薦:
高橋喜久江(日本キリスト教婦人矯風会)
吉見周子(早稲田大学非常勤講師)
伊藤秀吉 著〔昭和6年刊〕
解題(高橋喜久江)付き
四六判・上製・函入・610頁
定価7,700円(本体7,000円+税10%)
ISBN978-4-8350-3867-4
’95年11月再刊〔復刻版〕