令知会と明治仏教
令知会は1884(明治17)年、浄土真宗本願寺派の僧・島地黙雷らが中心となって結成された仏教結社である。
島地はキリスト教の進出に強い対抗意識を持ちながらも、同時に当時の仏教界全体が明治維新後の「文明開化」に遅れを取ってきた現状に危機感を持ち、宗派を超え仏教を文明社会に適合させる改革に熱心に取り組んだ。本書はその令知会の機関誌『令知会雑誌』を研究の対象とし、知られざる明治初期・中期の仏教界の様子を探る解題論文集である。
◎編・著=中西直樹・近藤俊太郎
◎執 筆=中川洋子
◆体 裁=A5判・並製・200頁
◆定 価=2,970円(本体2,700円+税10%) ISBN978-4-8350-8032-1
◆刊 行=2017年6月
※関連書籍 復刻版『令知会雑誌』はこちらをご覧ください。