十五年戦争重要文献シリーズ 補集3 輝号〔ブラジル「勝ち組」広報誌〕【編集復刻版・全1巻】
戦後のブラジル日系人社会における「勝ち組」思想を読み解くための貴重資料!
第二次大戦後のブラジル日系社会では「勝ち組」、「負け組」というふたつの思想的な対立が顕著となった。「勝ち組」とは日本の敗戦を信じなかった日本人移民のことで「信念派」「強硬派」と呼ばれ、一九四六年から四七年の時点ではブラジル日系社会の八割が「勝ち組」だった。一方「負け組」の人たちは「認識派」「敗戦派」と呼ばれ、ポルトガル語の新聞を読むことができるなど、多くの情報を得ることができた日系社会の指導層、知識層であった。
『輝号』はこの「勝ち組」の広報誌として一九四九年三月から一九五三年二月までの五年間刊行された、「勝ち組」のメディアとして代表的ともいえる雑誌だった。
◎収録内容 創刊号(昭和24年3月)全頁・各号「目次」「編輯後記」
◎体裁 B5判(2面付け)・上製・総180頁
◎解説 岸和田仁(社団法人日本ブラジル中央協会理事)
◎推薦 三田千代子(元上智大学教授・社会人類学博士)
◆定価 20,900円(本体19,000円+税10%) ISBN978-4-8350-7207-4
◆刊行 2012年7月