巣鴨プリズン三部作【編集復刻版】
本書は、戦後にBC級戦犯としてスガモプリズンに収監された囚人たちが獄中から寄せた手記や日記を編集して刊行された『われ死ぬべしや』、『壁あつき部屋』、『あれから七年』を一冊にまとめて復刻したものである。
戦後、いわゆる逆コースの流れは朝鮮戦争をきっかけにさらに加速することとなるが、そのような状況下で「私達は再軍備の引換え切符ではない」と平和を希求したものたちの生の声が、本書ではまざまざと描かれている。
戦争体験者や関係者、歴史研究者のみならず、戦争を知らない世代にもお勧めする一冊である。
◆収録内容
『われ死ぬべしや―BC級戦犯者の記録―』亜東書房編 (亜東書房、1952年8月25日)
『壁あつき部屋―巣鴨BC級戦犯の人生記―』理論社編集部編 (理論社、1953年2月1日)
『あれから七年―学徒戦犯の獄中からの手紙―』飯塚浩二編 (光文社、1953年2月20日)
◎解説 飯田 進
◎編集 飯塚浩二
◎A5・上製・函入 824頁
◎定価16,500円(本体15,000円+税10%)
◎ISBN978-4-8350-7492-4
2013年8月刊行