戦後新教育・「実力の検討」実践資料集 【編集復刻版】 全4巻
戦後誕生した「社会科」をはじめ、新教育の確立過程を読み解くための重要資料を復刻!
戦後新教育の「花形」と言われた「社会科」。日本各地で様々な試みが行われたが、戦前以来の報徳教育を土台に形作られた神奈川県足柄上郡南足柄町立福沢小学校の「福沢プラン」は、社会科の創設・推進者の一人であった石山脩平(文部省教科書局)をはじめ多数の研究者が関わり、「農村地域社会学校」として全国から注目を集めた。
当資料集は、一九四〇年刊の『報徳教育の理論と実際』、一九四六年段階の福沢小学校長・井上喜一郎による草稿メモ類、一九四八年の『学校経営おぼえがき』、『生活カリキュラム』といった「福沢プラン」の模索と形成の内実に迫るものを収録している。加えて、その後連載された『実力の検討シリーズ』(一九五三~六四年、全16巻)等を収録。
社会科に留まらず、子どもの「実力」をテーマに思考力・表現力・道徳性・個人差など、多様なテーマを含み独自の教育論を模索していった同校の歩みを通覧できるものとなっている。
いずれの資料も現在では閲覧困難であり、社会科教育・教育史研究はもとより教師・思想史研究者等にとっても一読に値する資料群を呈するものである。
◎体 裁 B5判/上製本/総約2、850頁
◎解 説 須田将司(東洋大学文学部准教授)
◎推 薦 影山清四郎・梶山雅史
◎原本提供 井上喜道氏
◎刊 行 2013年6月
◎価 格 本体揃価格 98,000円+税
ISBN978-4-8350-7386-6