文學建設 全5回配本・全10巻・別冊1
★海音寺潮五郎らによって戦中に刊行された幻の文芸雑誌がついに全号復刻!!
本誌は昭和14(1939)年に海音寺潮五郎を中心に創刊された文芸雑誌である。
戦争による文化統制が強化される中、「定型主義の打破」「道徳性の昂揚」「先駆性の復興」をスローガンとして掲げ、5年間で計56号を世に送り出した。
同人は村雨退二郎、中澤巠夫、戸川貞雄、笹本寅ら42名。あくまで文学の自立性/自律性を守ろうとする彼らの決意は、毎月の創作はもとより他誌への厳しい批評からも窺える。
昭和17(1942)年発行元を聖紀書房に移して雑誌統合を免れ、昭和18(1943)年『文藝春秋』と合併。「文学建設運動」は国民文学運動と連動しながら、大衆文学に強烈な社会的自覚を残してその役目を終えた。
まさに戦時下の文学の粋であった本誌が、戦前と戦後を接続し、今日の日本文学研究に大きく寄与するものと確信する。
主要執筆者:
海音寺潮五郎、戸川貞雄、中澤巠夫、岡戸武平、戸伏太兵(綿谷雪)、早川清、蘭郁二郎、東野村章、土屋光司、村雨退二郎、北町一郎、山田克郎、由布川祝、淺野武男、村松駿吉、岩崎榮、緑川玄三、鹿島孝二、戸川静子、鯱城一郎、土岐愛作(花村奨)など
◎底本 『文學建設』創刊号~第5巻第9号
(文學建設社/聖紀書房発行 昭和14年1月~18年11月)
◎監修・解説 三上聡太(立命館大学客員研究員)
◎推薦
古閑 章(鹿児島純心大学名誉教授・小説家・文芸評論家)
石川 巧(立教大学教授)
◎体裁 A5判・上製・総約4,500頁
◎別冊 解説・総目次・索引
◎定価 揃定価237,050円(本体価格215,500円+税10%)
※別冊のみ分売可。定価3,850円(本体価格3,500円+税10%)
ISBN978-4-8350-8772-6
配本 | 復刻版巻数 | 原誌巻数 | 原誌発行年月 | 定価 | ISBN | 刊行予定 |
第1回配本 | 第1巻 | 創刊号~第1巻第6号 | 1939年1月~6月 | 48,400円 (本体44,000円+税10%) | 978-4-8350-8756-6 | 2023年12月 |
第2巻 | 第1巻第7号~第12号 | 1939年7月~12月 | ||||
第2回配本 | 第3巻 | 第2巻第1号~第6号 | 1940年1月~6月 | 48,400円 (本体44,000円+税10%) | 978-4-8350-8759-7 | 2024年4月 |
第4巻 | 第2巻第7号~第12号 | 1940年7月~12月 | ||||
第3回配本 | 第5巻 | 第3巻第1号~第6号 | 1941年1月~6月 | 48,400円 (本体44,000円+税10%) | 978-4-8350-8762-7 | 2024年7月 |
第6巻 | 第3巻第7号~第11号 | 1941年8月~12月 | ||||
第4回配本 | 第7巻 | 第4巻第1号~第6号 | 1942年1月~6月 | 48,400円 (本体44,000円+税10%) | 978-4-8350-8765-8 | 2024年10月 |
第8巻 | 第4巻第7号~第12号 | 1942年7月~12月 | ||||
第5回配本 | 第9巻 | 第5巻第1号~第4号 | 1943年1月~4月 | 43,450円 (本体39,500円+税10%) | 978-4-8350-8768-9 | 2025年1月 |
第10巻 | 第5巻第5号~第9号 | 1943年5月~11月 | ||||
別冊 | 解説・総目次・索引 |