沖縄ともろさわようこ―女性解放の原点を求めて―

女性史研究家もろさわようこが沖縄で見つけた女性解放像。
地域女性史の先駆者と沖縄の50年の歩みを振り返る84編。
【8月15日刊行!】
『信濃のおんな』『おんなの戦後史』(未來社)などの著作で知られる女性史研究家もろさわようこの50年にわたる沖縄との関わりの集成。
「沖縄から見た〝新型コロナ〟」「『復帰』半世紀インタビュー」といったごく最近の文章も含む計84編を収録。
もろさわようこは1972年に初めて訪れた「復帰」直後の沖縄で、女性が主体性を持つ文化・祭祀風俗に出会った。沖縄の女性たちの姿に女性解放像を見出したもろさわは、以来50年以上にわたり沖縄と関わり続けている。
本書はもろさわようこが1972年~2022年までの50年間に執筆した沖縄に関する著書や寄稿文、編著からの再録と、8名の寄稿者による書き下ろし文章などの計84編を収録。
生活者としての女性の主体的な生き方を描く「もろさわ女性史」の今日性を問いかける一冊である。
◆2023年8月刊行
源 啓美、河原千春 編
第四部執筆者・語り手=阿部岳、海勢頭豊、大城弘明、大濱聡、小池康仁、下地恵子、平美千子、宮城晴美、狩俣信子、新垣匡子
A5判・並製・総480頁
ISBN 978-4-8350-8751-1 C3021
定価 4,950円(本体価格4,500円+税10%)
〈目次〉
巻頭詩・もうひとつのふるさと もろさわようこ作 |
はじめに――ふたりの編者より |
第一部 沖縄ともろさわようこ――もろさわようこ著作より |
沖縄おんな紀行(1972年) 元始女性考――沖縄の祭祀風俗を通して(1979年) 恩納なべの末裔たち(1989年) 沖縄女性史と日本――市民女性学講座より(1991年)*書籍初収録 私と沖縄と女性史(2017年) 戦争に無抵抗・不服従を貫く――「復帰」半世紀インタビュー(2022年)*書き下ろし など計50編 |
第二部 沖縄の言葉――『ドキュメント女の百年』より |
【筆者】宮良インツ、宮良ルリ、上原栄子、溝上泰子、松原オナリ、長田マツ、清水カメ、大城昌子、知念カマド、松永孝子、外間守善・新里幸昭(訳)、金城きよ |
第三部 『オキナワいくさ世のうないたち』より |
【筆者】源 啓美、玉那覇豊子、平美千子、石川吉子、新垣ヨシ、大嶺初子、渡嘉敷喜代子、宮国ハル子、新垣匡子、島本幸子、比嘉英子 |
第四部 もろさわようこと沖縄 |
【執筆者・語り手】 阿部岳(沖縄タイムス編集委員) |
あとがき |
もろさわようこ関連年表 |
初出一覧 |