不二出版

書籍紹介

『レズビアン雑誌資料集成』 性的マイノリティ関係資料シリーズ1 全3回配本・全7巻・別冊1(解説・総目次)

― 1970年代後半から90年代前半まで、首都圏で展開されたレズビアンによる表現活動・社会運動を伝える、彼女たち自身の手になるミニコミ誌と諸資料を集成。日本の性的マイノリティ運動史の欠落を埋める最重要の資料、ついに待望の刊行です!

 1970年代前半から大きなうねりとなって社会の変革を志したウーマンリブ、そしてフェミニズム運動のなかでも、とりわけ困難な状況を打破しようと試みた「女性同性愛者(レズビアン)」の女性たち。その立場を彼女たちみずからが鮮明に表現したこれらのミニコミ誌こそは、「レズビアン」という言葉の意味をプラスに転換し、そこから新たなコミュニティを形成する重要な第一歩だった――。

 誌面からは、現状打破を強く願う女性たちの叫びと、未来の可能性を信じる力があふれている。社会の変革と自身のアイデンティの確立をめざしたこのミニコミ誌群は、多様化する性的マイノリティ問題の歴史を捉えなおすための最重要の資料といえるだろう。

 本集成は『れ組通信』創刊号から1990年代前半まで、さらに『すばらしい女たち』『ひかりぐるま』『瓢駒ライフ』『Eve&Eve』など、首都圏を中心に展開されたミニコミ群を収録。さらにその活動の延長に展開されたエイズ問題、国際大会の記録、ポルノグラフィの在り方に疑義をとなえた、レズビアン・フェミニスト・センターの活動資料を収録。

 わずか数十年のうちに、すでに散逸と忘却の危機に瀕しているこれらの資料群は日本社会におけるジェンダー研究、性的マイノリティ理解を深めてゆくため、そして広くこの社会に生きる個々人の尊厳と自由を拡大するための、豊かな力をもたらすものとなるだろう。

編集・解説: 杉浦 郁子 (立教大学教授)

推 薦:
●『すばらしい女たち』発行のころ 出雲まろう (編集者/クィア・シネマ批評)
●「女を愛する女たち」という希望 赤枝香奈子 (追手門学院大学教授)
● 途切れ途切れの歴史が立ち消えてしまう前に 清水晶子 (東京大学大学院教授)

協  力: れ組スタジオ・東京 / 沢部ひとみ (パフスクール共同代表)
資料提供: 織田道子 (東京・強姦救援センター相談員)

揃定価:160,600円 (揃本体146,000円+税10%)
体 裁 :全7巻・別冊1/総約2,700頁/B5・A4判/上製/布クロス装
別 冊:解説・総目次  ※分売可。2024年10月刊行予定。
定価2,200円(本体2,000円+税10%) ISBN 978-4-8350-8797-9

収録内容・配本予定

◎第1回配本・第1,2巻(全2巻)
定価44,000円(揃本体40,000円+税10%) ISBN 978-4-8350₋8786-3
2024年5月刊行予定

◎第2回配本・第3‐5巻(全3巻)
定価66,000円(揃本体60,000円+税10%) ISBN 978-4-8350₋8789-4
2024年8月刊行予定

◎第3回配本・第6,7巻(全2巻・別冊)
定価50,600円(揃本体46,000円+税10%) ISBN 978-4-8350₋8793-1
2024年10月刊行予定

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