- 2020/07/30
- 『教育修身研究』第5回配本刊行のお知らせ
☆第5回配本(第12巻~第14巻)、ついに刊行!☆
『教育修身研究』第5回配本(第12巻~第14巻)が7月に刊行されました。
第4回配本が昨年2月に刊行されて以来、長らくお待たせいたしまして申し訳ございませんでした。
本誌は中学校教員の免許資格試験である「文部省師範学校中学校高等女学校教員検定試験(文検)」の試験科目のうち「教育」「修身」「公民」に特化した受験雑誌を復刻したものです。
今回の配本は第93号(昭和13年12月)から第113号(昭和15年6月)に至る復刻となります。
日中戦争の激化と英米との関係悪化によって、教育の反自由主義化、国家主義化が政府によって強制されていく中、自由主義、民主主義の萌芽となる西洋思潮を含む「公民」「修身」を試験科目として学ぶ行為がだんだんと “ 危険視 ” されていく様子がうかがえる資料となっております。
雑誌の主宰者・島為男も昭和14年に何度か警察の訪問を受け、翌年には特高の召喚・取り調べを受けるにいたりました。
受験雑誌という体制に寄り添わなければならない立場にありながら、教育の自立のために苦闘する人々の営為が垣間見える資料です。
既刊、続刊ともどもお取り揃え下さい。