『復刻版「万寿果」』全4巻(解説・総目次・索引付)

戦前期台湾のハンセン病療養施設・楽生院、
そのまぼろしの機関誌『万寿果』をついに復刻!
植民地下における日本のハンセン病政策の在り方、そこで活発に繰り広げられた文芸活動の全貌を捉えるための貴重資料!
【2022年10月刊行!】
【2023年2月「ざっさくプラス」検索データベース登録完了!】
戦前期ハンセン病政策の進展と歩調を合わせるかのように、全国各地の療養施設では、北條民雄、明石海人、志樹逸馬はじめ多くの入所者たちが、激しい想いを込めて力強い文学を生み出していった――。植民地下台湾の楽生院で、入所者の文学への想いが結実した機関誌『万寿果』からは、ハンセン病文学、植民地研究、台湾文学、医療史、日本近現代史研究において、等閑視できない重要なメッセージを読み取ることができるだろう。
本復刻では1935年4月の「皇太后陛下御仁慈感激記念号」から終刊に至る1944年1月の第10巻第2号までを、星名宏修の解説と総目次、索引を併せて復刻。往年、まどみちおとして知られる石田道雄はじめ、戦後台湾美術史を代表する画家のひとり、藍蔭鼎の作品も収録。『万寿果』は植民地下のハンセン病政策とそこで生きた人びとを理解するうえで、貴重な証言と作品に満ちている。
解 説: 星名宏修 (一橋大学教授)
推 薦:
「未知なるハンセン病文学と出会うために」
木村哲也 (国立ハンセン病資料館学芸員)
”The Internatonal Importance of Papaya(Manjyuka)”
田中キャサリン (兵庫県立大学准教授)
協 力: 国立療養所 長島愛生園・国立台湾図書館
体 裁:
全4巻/A4判/上製/布クロス装/総1596頁(解説・総目次・索引 附)
揃定価:83,600円(本体76,000円+税10%)
ISBN978-4-8350-8543-2