不二出版

お知らせ

2023/10/25
『華文大阪毎日』第5回配本のお知らせ

第4回配本:7月刊行、第5回配本:10月新刊

大阪毎日新聞社・東京日日新聞社が中国語圏に向けて発行した中国語による総合雑誌『華文大阪毎日』。大日本帝国の国策プロパガンダの一環として、tときに厳しい批判もある本誌だが、それは同時に、広く中国大陸の一般市民を読者として獲得した両義的な存在でもあった。大陸という巨大な「市場」の要請に適応すべく、読者の声を積極的に取り入れ進化し続けた『華文大阪毎日』は、1930年代後半から戦中末期に至る中国と日本の文学、ジャーナリズム、政治、経済、芸術のアクチュアリティを映し出す! 中国近代文学、植民地文学研究はもとより、日中近現代史を理解するために必見の史料である。

 第4回配本には待望の別冊『解説・総目次・索引』(384頁)を附す。監修の岡田英樹はじめ、関智英、羽田朝子による解説は本誌の意義を押さえるために必見である。そして牛耕耘による懇切な中国語/日本語によるそれぞれの「総目次」「索引」は、膨大な『華文大阪毎日』の執筆者、記事内容を一望するための確かな水先案内人である。

 2023年10月25日、第5回配本刊行! 時代の変化につれ、誌名を『華文毎日』と変更した『華文毎日』。日本人画家の作品を表紙に、誌面構成をリニューアルした本誌の展開を確認したい。第5回配本には、第93号(1942年9月)から第116号(1943年8月)までを収録。別冊(附・第4回配本/分売可)を手に、その奥行きの深さを実感してほしい。

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