- 2023/02/19
- 『子供の教養』第2回配本のお知らせ
第2回配本、2月20日刊行!
大正期以降、急増する会社員、官吏、マスコミ、教育関係者ら勃興するホワイトカラーの父母たちの期待を受け、日本全国、そして朝鮮、台湾へと広くその読者層を広げた『子供の教養』。新たな自己像の獲得を試みた母親たちに歓迎された、児童の保育と母親の教育とは? 1930年代から戦後につながる、髙崎能樹、武南高志、佐藤瑞彦、赤井米吉、上澤謙二らの、育児を通じた「個性本位」の啓蒙誌『子供の教養』は、幼児教育の現在と近代家族の在り方、戦前期の児童文化研究に新たな光をあてるだろう。
第2回配本は、1933年4月の第5巻第4号から36年9月の第8巻第9号まで(本復刻4-6巻)。本誌を発行していた阿佐ヶ谷幼稚園はじめ、大正新教育の影響下にスタートした明星学園、自由学園をはじめとする東京近郊の私立学校も、満洲事変、2.26事件を経た時代の変化を次第に反映してゆく……。