- 2022/01/24
- 『占領期報徳運動資料集成』第3回配本(完結)のお知らせ
第3回配本、2022年1月刊行。ついに全3回配本完結!
敗戦後の日本において、報徳運動はどうよみがえったのか……
戦前期の活動が批判された報徳運動は、敗戦直後から機敏な活動を展開した。大日本報徳社の発行する雑誌『報徳』(『大日本報徳』)、『報徳青年』、『民主報徳』など、当時の状況を活写する3雑誌を、その占領終結時(1952年)まで一挙に集成!
第1回配本(既刊)、第2回配本(2021年11月刊行)、そして今回の第3回配本によって、これまでほとんど目にすることのできなかった戦後の報徳団体、報徳運動の相貌がよみがえります。編者には『近代報徳思想と日本社会』(2009年)、『社会を支える「民」の育成と渋沢栄一』(2021年)の見城悌治(千葉大学大学院教授)、『昭和前期の報徳運動と報徳教育 「長所美点」をめぐる「対話」の教育史』(2022年)を著した須田将司(東洋大学教授)をむかえ、終戦直後の報徳運動の実情、本資料のアウトラインを描き出す解説を収録(各誌の総目次・索引付)。
戦後から現代にいたる、日本社会の底流ともいえる報徳思想を浮かび上がらせる基礎資料群、ついに完結です!
推薦(刊行のことば):
鷲山恭彦(大日本報徳社社長)「遠きを測らんとする尊徳の眼差し」/落合功(青山学院大学教授)「報徳思想は『新生日本』で何ができたのか」/奈良岡聰智(京都大学大学院教授)「占領期の幅広い領域の研究を大きく進める貴重な基本資料」